HP開設にあたって

憲理研ホームページ開設にあたって

憲法理論研究会運営委員長(2010~12年) 水島朝穂

   憲法理論研究会は1964年1月、故鈴木安蔵氏を代表に、30人ほどの若手研究者により、「社会科学としての憲法学の理論的な展開」を目指して創設されました。現在、会員数は350人を超えています。

憲理研の活動の特徴は、一般の学会のような春・秋の研究総会だけでなく、毎月の例会と夏の研究合宿(これまで北海道から沖縄まで全国各地で実施)などを通じて、できるだけ多くの会員が積極的に報告・討論に参加する運営を行っていることです。とりわけ毎月の例会は、若手研究者(大学院生、助手、助教など)の報告を中心に実施しており、これも憲理研の特徴となっています。

現在、憲法をめぐる状況はきわめて複雑です。「憲法が現実と合わなければ改正すればいい」という言説が勢いを増しています。そんな時代だからこそ、憲法問題と冷静に向き合い、腰を据えた理論的解明を行うことは重要性を増していると思います。

私が「平和憲法のメッセージ」というホームページを立ち上げたのは1997年1月のことでした。当時、検索エンジンで「憲法」と入力すると、私のサイトと、憲法の条文を集めた2~3のサイトがヒットするだけでした。今は「憲法」で検索すると2610万件もヒットします。そのインターネットの世界に、この憲理研ホームページも参入します。更新は必ずしも頻繁とはいきませんが、憲理研の活動に関するネット上の情報源として、必要な情報を提供していきたいと思っています。

コンテンツとしては、憲理研の年次活動報告ともなっている「憲法理論叢書」(20号になる)の全目次を収録します。毎号平均18本前後の論文が収録されているので、憲理研がこれまで取り組んできた研究テーマや憲法研究者の問題意識などを知ることができるでしょう。まもなく憲理研創立50周年になることもあり、草創期のメンバーによる当時の思い出などのエッセーも掲載しています。どうぞご覧ください。

このホームページには今後、憲理研の活動予定を掲載していきます。入会手続き等についても収録していますので、関心のある憲法研究者(大学院生を含む)の方は是非ご覧ください。

▲このページのTOPへ